園芸ネット
高橋 くみ子様

不動産・建築のプロデュースを専業とする株式会社アーキネットの一部門として立ち上げられた「園芸ネット」がインターネットで園芸用品の販売を開始したのはネット通販の黎明期ともいえる1999年。
当初、限られた人員でシステムから販売の仕組みまでを一つ一つ試行錯誤しながら作り上げた、という店長の高橋くみ子様に、「植物」という生きた商材を扱う上で特に注意して取り組まれている点や、Amazon出品サービスのご利用メリット、お客様の傾向・特徴などについてお話を伺いました。
Amazonのお客様は目的買いをされる方が多い傾向、クレームやお問い合わせが少ない

Q: 1999年頃から通販を開始されていますが、まだインターネット通販を専業とする企業は多くなかった頃ですね?

弊社は、大きく分けて住宅部門と物販部門の2つの軸があり、園芸ネットはその物販部門の方に当たります。 創業当時は住宅部門でのインターネットを使ったコーポラティブ住宅のプロデュース事業を軸にしていたのですが、不動産はビジネスの立ち上がりまでに結構時間がかかる事業なので、軌道に乗せるまでの間、もう一つネットを介したビジネスを立ち上げようと動いたのが始まりです。

当時、アメリカでは既に成功を収めている園芸用品の通販サイトがありました。個人的な趣味でもあり、専門知識を生かせる分野の商材を扱おうということで園芸用品の販売を行うことになりました。

Q: インターネット通販の立ち上げ当時、最もご苦労されたのはどのような点でしょう?

はじめは自社サイトを立ち上げました。開始してまもなく注文が入り始めたのは良かったのですが、当時は決済など通販の仕組みが整っていなかったため全て手作業で行っていました。そこから、お客様の反応に合わせて、徐々に機能を拡充させていきました。当時ネットショップを立ち上げられた方なら、皆さん同じ思いをされたと思うのですが、すべて自前でやらなければならないというのが最も頭を悩ませた点でした。立ち上げ当初の人員は2名でシステムから販売の仕組みまで、一つ一つ詰めながら作り上げてきました。

Q: 2008年の5月からAmazon出品サービスをご利用いただいていますが、当初の印象はいかがでしたか?

自社や他のショッピングサイトの運用に比べると、格段に楽だと感じた印象が強いです。受注処理や決済には、本当に手が掛からない。あと、Amazonのお客様は目的買いをされる方が多いためか、アフターフォローが必要な問い合わせや、購入前後のクレームをほとんど頂戴しないのも特徴的ですね。
「一度流れに乗ってしまいさえすれば、モノが売れていく」、Amazonならではのヒット商品が生まれる

Q: Amazon出品サービスが、ビジネス拡大に繋がったと感じたエピソードがあればお話し下さい

自社や他のショッピングサイトでは売れないのに、Amazonではなぜかよく注文の入る特定の商品があるという点が、一番の驚きでした。そのような商品については、極力在庫を切らさないように供給するだけで継続的に注文が入ってくる、そこが他のチャネルとの大きな違いだと思います。

メルマガや広告を出す必要もなく、一度流れに乗ってしまいさえすれば、モノが売れていく。そのため、テレビや雑誌などに取り上げられるアイテムなどの情報にもアンテナを張り、注目度の上がりそうな商品については極力在庫を厚めにもつなど、需要をサポートできる体制を整えるように心掛けています。

Q: Amazonのお客様独特の傾向などはあるのでしょうか?

トレンドや流行に敏感だと感じます。例えば、昨日テレビで紹介されていたからと商品を購入される方も多いです。自社サイトではあまり需要がないのに、Amazonでばかり売れている商品などもあります。例えば、万年青(おもと)は、昔から引っ越しギフトに贈られるおめでたい植物なのですが、それをコンパクトに現代風にアレンジした商品を扱いはじめたところ、大量に注文が入るようになりました。まさにAmazonならではのヒット商品ですね。

Q: Amazonで新たな客層の開拓につながっているという感覚はありますか?

Amazonのお客様は、男性客や中高年層のお客様も多いですね。自社サイトでは取り込めなかった層を獲得できている例だと思います。Amazonのお客様は目的がはっきりしておられる。見比べて悩んでから購入という購買パターンではなく、検索してすぐ購入に至るようなケースが多いように見受けられます。

Q: 2010年頃から、FBAもご利用いただいていますが、どのような感想をお持ちですか?

土日や長期休暇も出荷をお任せできるというのが最大のメリットですね。Amazonのお客様はやはり納期に関してシビアですので、助かっています。そのメリットを活かして、さらにFBA化できるようなスポット的な商品がないか現在検討中です。

Q: 今後のビジネスの展望は?

まだ拡大の余地はあると考えております。独自商品を増やす、関連する商品の組み合わせをセット販売するなど、園芸店として求められる提案力を強化して、弊社ならではの新しい価値の創造をご提案していきたいですね。これからはもっと若い方にも楽しんでもらいたい。楽しみながら、植物の知識や栽培のノウハウを身につけていただけるようなサポートができればと思います。